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化粧品業界はいま

輸出入から読み解く、日本製コスメの現在地

化粧は古来より儀式や風習と深く結びつき、日本でも独自の発展を遂げてきました。
一方、私たちが日常的に行う「お化粧」のスタイルや習慣には、ヨーロッパの文化的影響が色濃く見られます。開国以降、日本ではファッションや食文化と同様に西洋の化粧法や製造技術が取り入れられ、それに伴い、長らく化粧品ビジネスは輸入超過の状況が続いてきました。
ところが近年、品質を中心に日本製化粧品への国際的評価が高まり、輸出入の差は徐々に縮小しています。

財務省の貿易統計によれば、化粧品の輸出入は長期的に増加傾向にあります。
当初は輸入金額が常に輸出金額を上回っていたものの、2015年頃から輸出が急増し、2016年には初めて輸出額が輸入額を超過。さらに2021年にはその差が約2.45倍にまで拡大しました。
その後は輸出金額が3年連続で減少し、2024年には2021年比で約3割以上の減少となっています。

主要な輸出先であるアジア市場では、日本以外のブランドが急速に台頭しており、今後はさらなる競争激化が予想されます。なかでも注目されているのが、韓国ブランドの急成長です。日本国内でも若年層の女性を中心に支持が拡大しています。

さらに、タイからの輸入も増加しており、とりわけヘアケア製品がその伸びを牽引しています。こうした新興国メーカーは品質面でも著しい進化を遂げており、現在のグローバル市場では、欧米の大手ブランドに加え、韓国・中国などアジアの成長企業との競争も激しさを増しています。

日本製品が高く評価されてきた市場においても、近年は韓国や中国ブランドの存在感が拡大し、かつてないほどの競争環境が生まれています。そうした中でも、日本製品の“確かな品質”が改めて注目を集めています。実際、2022年以降、日本の輸入化粧品における仕入れ先として韓国がフランスを抜き、首位となりました。

このように、韓国ブランドの日本市場におけるプレゼンスは年々拡大しています。韓国化粧品は、低価格帯のブランド戦略やECチャネルの活用を強化しており、スキンケア製品においてはオンライン販売が実店舗と肩を並べる水準に達しています。それに対し、日本の化粧品の強みは、やはり「品質」と「信頼性」。科学的根拠に基づく製品開発力、そして専門販売員によるきめ細かなカウンセリング体制が、ユーザーからの高い支持を支えています。日本製化粧品が世界から信頼を集める今、求められるのは「品質」と「共創」の力です。

私たち株式会社花島シーマンは、製品企画から処方開発・製造までを一貫して担うOEMパートナーとして、お客様の想いをかたちにするものづくりを支えています。
設計力、柔軟な対応力、そして細部まで配慮された品質管理。
日本製化粧品が誇る“丁寧さ”を、OEMというかたちでお届けいたします。
新たな商品開発やブランドづくりをご検討の際は、どうぞお気軽にご相談ください。
ともに、美の新しい未来を描いてまいりませんか?

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