化粧品業界はいま
目次
進化するアンチエイジング化粧品市場
OEM開発の新テーマは「シワ改善」×「実感価値」
エイジングケア市場の拡大と開発ニーズの高まり
2024年化粧品出荷統計(経済産業省)は約1兆3,800億円規模。その中でも「年齢による肌変化」に着目したエイジングケア化粧品は、最も注目されるカテゴリーのひとつです。
「美しく、若々しくありたい」というニーズは世代を超えて広がり、近年では20〜30代による“早期エイジングケア”需要も急速に拡大しています。
OEMの現場でも、確かな効果を感じられる実感型スキンケアの企画依頼が増加。その中心にあるのが、医薬部外品としての機能訴求が可能な「シワ改善化粧品」です。
シワ改善化粧品がOEM開発で注目される理由
2017年、ポーラ様が国内初となる「シワ改善効果」を訴求できる医薬部外品『リンクルショット メディカル セラム』を発売。
続いて資生堂様の「純粋レチノール」配合製品や、「ナイアシンアミド」を有効成分とした製品が登場し、シワ改善市場が一気に拡大しました。
ナイアシンアミド(ビタミンB3)イメージ
ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で、シワ改善や肌荒れ抑制などの作用が確認されており、厚生労働省から医薬部外品成分として承認されています。
厚生労働省が承認したシワ改善有効成分は、「ニールワン」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」に加え、近年では「VEP-M」「ライスパワーNo.11+」が追加。
これによりOEM各社では、新しい有効成分を軸にした高付加価値処方開発が進んでいます。
実感重視の時代へ ― レチノールの再評価と複合処方の進化
SNSや美容メディアを通じてレチノールの人気が再燃。「シワ」「ハリ」「毛穴」など複合的な肌悩みにアプローチできる点が支持されています。
一方で、安定性や刺激性への配慮が求められるため、OEM開発では次のようなアプローチが重要です。
- ペプチド・植物幹細胞エキスとのハイブリッド処方
- リポソームなどの浸透促進原料を処方に取り入れることで、実感度を高める設計にも対応しています。
「効果×安全性×感触設計」をトータルで最適化することが、今後のアンチエイジングライン開発の鍵になります。
機能性化粧品としての広がり ― 医薬部外品・ドクターズコスメへの展開
アンチエイジングは“抗加齢”に特化したカテゴリーですが、その枠を越えて、美と健康の両立をテーマにした機能性化粧品が増えています。
化粧品イメージ
医薬部外品として承認を受けたシワ改善・美白ラインや、皮膚科医や美容医師が監修したドクターズコスメなどもOEMの新しい方向性です。
富士経済によると、2025年度のアンチエイジング市場は約5,700億円に拡大すると予測されており、高付加価値ラインの開発は今後ますます需要が高まると考えられます。
OEM開発のヒント:効果実感を“ブランド体験”に
エイジングケア商品は、ブランドの世界観や技術力を最も伝えやすい分野です。OEM開発では以下のような設計思想が重要になります。
- 科学的エビデンスに基づいた有効成分の選定
- 消費者の肌実感を左右するテクスチャーと使用感設計
- ブランドストーリーに沿った訴求コピー・パッケージデザイン
これらを一貫して開発することで、“結果が伝わるエイジングケアブランド”を構築できます。
まとめ:アンチエイジング市場は、ブランド成長のチャンス
エイジングケア市場は「競争」ではなく「共創」のステージへ。
OEM開発の現場では、単なる処方づくりだけでなく、企画・開発・マーケティングを横断した提案力が求められています。
確かな効果を感じられる機能性化粧品を通じて、自社ブランドの“信頼と価値”を高めていきましょう。
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